正しくFootを使って筋力を育てるレッスンとは?
つま先って「伸ばす」という言葉からは、ついつい伸ばしている形が目につきます。
実際に、
足の甲側はストレッチされているのは間違いではないですが、
反対側(足裏側)は筋肉が縮む方向に働いているはずなんです。
バレエのレッスンの中でつま先や足の甲を伸ばすための筋肉を育ててくれるのが
「正しい」バットマンタンジュです。
ここの「正しい」は重要なポイント!
そしてそのバットマンタンジュから発展していく動き全ての中で、その使い方をやり続けることで、足も脚もバレエのための筋力を育てていきます。
シンプルなバットマンタンジュの動かす脚についてワガノワ著書にはこのように書いてあります。
「つま先が床から離れないように滑り出て、脚全体がピンと伸びたで動き始め、できる限り踵を外向きに保つ」
「床を滑らせているつま先が、最終的に足の指先と足の甲が伸び切る瞬間よりも早く脚が床から離れてしまい、その後床に着くということがしばしばみられるが、このやり方ではこの動きからの正しい成果が得られなくなる」
「戻す時も、丁寧にできる限り外向きにした脚でポジションに戻す」
まとめると
- 脚全体がピンと伸びた状態を保ち続ける
- できる限りターンアウトを保ち続ける
- 途中でつま先が床から離れないこと
そのほかにも出す方向によって気をつけたいことや、出す時の位置、動きのニュアンスなども細かく取り上げれば山ほどあります。
が、その辺は教授法で学ぶエリアなので今回は飛ばしますね。
この動脚のポイントだけ見ると、そりゃそうだよねってことが書かれていますよね。
しかし、このように動脚が動くためには、そもそもできていないといけないことがあります。
そうじゃないと、バットマンタンジュが正しくならない・・
片脚で正しく立てている「軸脚」
片脚を動かしても安定している強い上半身
さらに、
バレエの動きだから「ターンアウト」も、
スタートとフィニッシュの「ポジションの理解」も必須です。
これら全てが同時に正しく働いた上でのバットマンタンジュをどれだけ精密に行うかで、足の強さを作る内在筋もふくらはぎの筋肉も育てることができて、足の甲・つま先を自分の意思で伸ばすことができる筋力を育てられるというわけです。
正しく行うことが重要なのは、
使い方が正しくなければ本来なら育てたい筋力は働いてくれないから。
だからまずは
✅ 両手バーで1番の正しいバットマンタンジュができるかをチェック
✅ 1番が出来たら5番でもチェック(1番は良いけど5番は大変という場合は、3番でチェックしてみて)
✅ それぞれ正しくできていたら、体に記憶させるために繰り返し練習する。
ただし!足りないのも多すぎるのもダメ!
そして片手バーでもセンターでもできるようにしつつ、その先に行う動バレエの動きでも正しく使い続けることでより強く脚を強化していき、
結果として
アレグロを行うための訓練された状態の脚を育てていくことができるという流れです。
というわけで、
このようなバレエの動きを正しく行い、少しずつ難易度もテンポも回数も増やしていくのがワガノワメソッドの教授法でのアプローチなのですが、
いくら正しいと言われることでも、
このようなバレエ特化の動きを繰り返す練習自体がまだ早いよ、
やらせること自体が成長の妨げになってしまうよ、
っていう年齢もあるんです。
そして、そのバレエの動きをやらない選択する年齢層はワガノワメソッドの教授法(バレエのクラス)ではカバーしていないエリアです。
だからといって、バレエの動きを何もやっちゃいけないということではないですが、このようなグループを指導するなら、バレエの教授法の知識だけでは足りないですよね。
少し話がそれましたが、
つま先や足の甲を伸ばすために欠かせない筋力を育てる「正しいバットマンタンジュ」については、
文章だけでまとめて誤解が生じてもいけないので、タンジュを確認して欲しいんだけど!っていう方がいましたら、インスタのDMで「タンジュチェック希望」とお送りくださいね♪
たくさん集まったら、実際に動きと共に確認できる機会を作れたらと思います♪