こんにちは。
長田聖良(おさだせいら)です。
私は高校を卒業した年の9月からボリショイバレエアカデミーへの留学し、2年間の留学後、運よくロシアの国立の劇場に就職したものの、紆余曲折ありロシアでバレエ教師の国家資格を取得し、ダンサーとしてではなく、日本でバレエの指導者としての道を歩み始めました。
そんな私がぶち当たった壁。
私が指導者として学んだワガノワメソッドのレッスンプログラムをそのままの形で日本のスタジオに当てはめることはできないということでした。
理由は単純です。環境も目的も違うから。
ロシアのバレエ学校では「プロのダンサーを育成する」という目的で、8年間(9年の時期もあった)をかけてダンサーを育てていきます。
オーディションにパスした生徒のみが入学し、全員がプロになるという目的でクラシックバレエだけでも週6日レッスンをしている。さらにクラシックバレエ以外にもダンサーに必要な体を作るための実技科目も、芸術性を育てていく授業もあり、いわゆる普通の小学生が学ぶ科目も含めてカリキュラムか組み立てられ、総合的に学びながらダンサーとして育てていく環境が作られています。
一方で日本では、学校が終わってからバレエに通うのが通常のレッスン環境です。
その中でバレエ学校のカリキュラムと同じように全てのレッスンを行うことは、単純に時間数の確保だけでも難しいというのが日本での現実でした。
もちろん、やらせれば動くことは出来るでしょう。同じような形を求めることも可能でしょう。
生徒の安全は確保されないけれど。
放課後の限られた時間に過度にレッスンを詰め込むことも、レッスン回数が明らかに少ない中で難しいテクニックへと進めていくことも、筋力とテクニックが伴っていなければ、すべて生徒にとってのケガのリスク、安全ではないことにつながります。
先生じゃなくてね。
たとえそのゴールが本場と同じ「プロ育成」だったとしてもです。
さらに、
プロを目指してはいない人もたくさんいます。
趣味でバレエを楽しむ人も、情操教育としてバレエを習うキッズも、大人で初めてバレエをスタートする人も、久しぶりに踊りたくなった人も、そしてプロを目指す人も・・・さまざまな目的でバレエを学ぶ生徒が集う日本のスタジオ環境。
ワガノワメソッドはロシアで完成されている素晴らしい教授法で、バレエの技術向上にも、バレエに必要な体づくりとしても、とても効率の良いメソッドです。
その指導法を、しっかりと現地で学ぶことができたことは私にとって財産になっています。
しかし、現地の学校とはカリキュラムを行う環境も違えば、バレエを学ぶ生徒の目的もさまざま。
そんなゴールの違う生徒が同じクラスで一緒にレッスンをして、年齢だってある程度グループ分けしても、1学年ごとに分けることは生徒数や学校の後にレッスンに来るという日本の環境では現実的ではない。
そんな日本のバレエ教育現場には、この環境に合わせたカリキュラムが必要だと考え、
バレエ解剖学やダンス医科学、バレエのためのエクササイズなど、さまざまな方向から学び、それらをワガノワメソッドの段階的な指導法と組み合わせて現場での指導に繋げていきました。
徐々に出来上がっていった日本のバレエ教育現場ですぐに使えるプログラム✨
バレエの指導者として
- 安全にバレエのレッスンを提供すること
- バレエの上達をサポートすること
- 段階的なバレエテクニックの指導
- 未就学児、大人、プロやプロを目指す生徒、それぞれに合わせた内容の指導をすること
- ゴールの違う生徒に対応ができる環境を作ること
- 必要な勉強を続けること
- 自分の知らないことは指導しないこと
- 自分の知らないことを託せる専門家とのコネクションを探すこと
どれもが必要なことだと思っています。
生徒がプロを目指していてもそうでなくても
誰もが安全に確実にステップアップできるバレエ
そんなバレエ教育をどこでも受けられるようになってほしいと思っています。
他にもバレエのために必要なことはたくさんあります。
エクササイズ・トレーニングもその一つ。
特にプロやプロを目指すならマストでしょう。
だけど、「バレエのために」やるなら「バレエのレッスン」自体も変わらないと!
そんなこんなで、地道に現場でのバレエ指導やエクササイズ指導、自分自身のアップデートを続けてきましたが、私がスタジオ内でいくら発信しても限られた生徒たちへだけの情報提供になってしまうことに今更気がつき、、
📝エビデンスに基づいた段階的なレッスンの組み立て
📝バレエ解剖学とワガノワメソッドのバレエテクニックのつながり
📝良く聞くキューイングワードに隠された意味
などなど、これからは少しでも多くのバレエ・ダンスに関わる方々へ、役に立つ情報を発信していこうと思います!